こんにちは、いーよです。
私が小学生の頃から行きたいと願っていたのは、世界で一番美しい島と称されるカナダのプリンスエドワード島(PEI)。
有名な小説「赤毛のアン」の舞台であり、作者モンゴメリの故郷です。
憧れ続けてようやく訪れることが出来たその場所は、想像以上に素晴らしく、一度行ったら魅力にとりつかれてしまいました。
春・夏・秋と3シーズン行くことが出来たので、それぞれの表情をお伝えしたいと思います。
それでは、初めて訪れた5月初旬のプリンスエドワード島からご紹介します。
プリンスエドワード島とは
プリンスエドワード島は、カナダの東側にあるセントローレンス湾に浮かぶ島で、その形状から「波間に浮かぶ揺りかご」とも呼ばれていたそう。
島の名産品はじゃがいも、シーフード(ロブスター、ムール貝、牡蠣など)にベリー類。
特にじゃがいもはカナダ一の生産量を誇り、あちこちにじゃがいも畑が広がっています。
日本からは直行便がないため、トロントやモントリオールなどで飛行機を乗り継ぎ、約14時間(乗り継ぎ時間含めず)ほどかかります。
赤毛のアンとの出会い
「赤毛のアン」はルーシー・モード・モンゴメリの小説ですが、私は小説よりも先に世界名作劇場というテレビアニメで知ったため、私の中の「赤毛のアン」はすべてこのアニメのイメージになっています。
とはいえ、もちろん原作も好きです。
翻訳する方によって表現が変わって来るので、読み比べも楽しいですよね!
プリンスエドワード島の5月は…
私が初めてプリンスエドワード島を訪れたのはゴールデンウィークでした。
アンがグリーンゲイブルズにやって来た6月に行ってみたかったのですが、都合がつかず、「5月でもそんなに変わらないだろう」と軽く考えていたのですが…
5月初旬のプリンスエドワード島はかなり寒かったです!
私が行った時は天気があまり良くなかったこともあり、0℃でみぞれが降った日もありました。
日本より気温は低いと調べて行ったものの、肌寒いというレベルではなく、真冬並みの寒さにはビックリでした。
そして滞在期間中、ほとんどどんより空…より寒々しい雰囲気です。
赤毛のアンゆかりの場所を巡る
最初の旅ということもあり、赤毛のアンゆかりの場所を巡る「アンツアー」に参加したのですが、その日も残念ながら雨…そして5月初旬はクローズしている施設が多かったです。
でも、ずっと憧れていた赤毛のアンの世界にどっぷりと浸ることが出来て、とても楽しい時間でした。
ツアーには20代から6、70代まで幅広い年代の方が参加されていたのですが、ほとんどが女性で、みんな少女に戻ったかのように見えました。
プリンスエドワード島国立公園
プリンスエドワード島国立公園に指定されているキャベンディッシュビーチ。
島の特徴である赤土が見られるのですが、雨だと赤が濃くなり綺麗に見えるんだそう!
モンゴメリのお墓
キャベンディッシュの共同墓地に、夫ユーアン・マクドナルドと共にモンゴメリは眠っています。
墓地の中で一番大きくて立派なモンゴメリのお墓には、夏はお花が絶えず飾られているそうです。
グリーンゲイブルス郵便局
モンゴメリが郵便業務をしながら原稿を書いたというグリーンゲイブルズ郵便局は5月下旬からとのことで、残念ながらクローズでした。
雨の中、ツアーに参加したメンバー全員で周りをうろうろ…ちょっと切ない想い出です。笑

ここから出した郵便物には、グリーンゲイブルズの消印が押してもらえるのでおすすめです。
キャベンディッシュ合同教会
モンゴメリが通っていたキャベンディッシュ合同教会。
こちらは現在も使用されているため、外観のみの見学でした。

グリーンゲイブルズ
一番行きたかったグリーンゲイブルズはオープンしたばかり!中も見ることが出来てよかったです。
空いていたので、ゆっくり見ることが出来ました。
グリーンゲイブルズ 2019年のオープン期間
- 5月1日から10月31日(午前9時から午後5時)毎日営業
- 2019年4月15日から30日および、11月1日から12月20日までは特別な予約が可能(事前に電話予約要)
*詳しくはParks Canadaをご確認ください。
アニメとは多少造りが異なる部分があるものの、憧れていたグリーンゲイブルズが目の前にある現実に、しばらく放心状態でした…感動…!!

お化けの森から見るグリーンゲイブルズがまた良くて!
絵になるのです~。

グリーンゲイブルズ内の様子はこちらをどうぞ。

恋人の小径
雨でぬかるんでいるためか、散策ルートはクローズとなっていました。


恋人の小径には見えない、荒々しい雰囲気です。笑

お化けの森
こちらはクローズではなく嬉しかったのですが、お化けの森の雰囲気を醸し出す木があちこちにあって怖かったです…笑


モンゴメリの生家
モンゴメリの生家に来たタイミングで青空が見えました。嬉しい!
でもここも5月中旬まではクローズです…泣
郵便局に続いて、こちらも周りをぐるぐる。


フレンチリバー
プリンスエドワード島を象徴する景勝地のフレンチリバー。
ここは、入り江と小さな港町、牧草地の広がる風景と青空のコントラストが美しい場所なのですが…

さっきまで青空が見えていたのに、一番青空が欲しかった時に曇天となってしまいました。泣泣

グリーンゲイブルス博物館と輝く湖水
モンゴメリの大のお気に入りだった叔母の家、銀の森屋敷(シルバーブッシュ)。
現在はグリーンゲイブルズ博物館となっています。
こちらも5月下旬からということでしたが、ツアー会社の方が予約を入れておいてくれて入ることが出来ました!
モンゴメリが結婚式を挙げたという客間を見ることが出来、さらにモンゴメリの叔母の孫である館長パムさんともお会い出来て、感動もひとしおでした。

モンゴメリが窓から眺めていたという輝く湖水も近くで見ることが出来ました。
ケンジントン駅
ツアー最後は、アンが降り立ったブライトリバー駅のモデルと言われるケンジントン駅でした。
現在はパブレストランとなっています(5月はクローズ)。


アニメはエルマイラ駅のイメージなので、いつかこちらにも行ってみたいです。

引用:NIPPON ANIMATION
州都シャーロットタウン
プリンスエドワード島の州都、シャーロットタウン。
お土産屋さんや飲食店、ホテルなどが立ち並ぶ小さな街ですが、歴史ある建物が多く、素敵な街並みです。
一番人気なお土産屋さんのアン オブ グリーンゲイブルズ ストア。
たくさんのアングッズや、プリンスエドワード島で作られたハンドメイドの作品などが置かれていました。


その隣にはアン オブ グリーンゲイブルズ チョコレートというアンの後ろ姿をモチーフにした可愛い看板が目印のお店があります。
店内にはオリジナルのチョコレートがたくさんあり、ばら売りもしてくれます。
中でも人気なのはプリンスエドワード島産のポテトチップスにチョコレートをコーティングしたポテトチップチョコ。
厚くカットしたポテトチップスにチョコもたっぷりかかっていて、止まらなくなる美味しさ!
店内では作っている様子も見られて楽しいです。

また、カウズというアイスクリーム屋さんも人気です。
5月は寒かったのでお客さんも少なく、フレーバーも3種類ほどしかありませんでした。

店内にはオリジナルグッズも販売しています。


魅了される青空の風景
どんより空や雨が多い中、たまに現れる青空は嬉しいです!
しかも青空がプラスされたことで、とびきり素敵な景色を見せてくれました。
まとめ
初めて訪れたプリンスエドワード島は、
思っていたより観光客が少なくて
思っていたより寒くてどんよりしていて
思っていたよりお花もなくて地味な雰囲気でした。
映像やガイドブックで見て私がイメージしていたのは、ハイシーズンの7~9月の景色だったのです。
でも、この島の方はとにかく優しく穏やかで
食べものが素朴で美味しくて
時間がのんびり流れることを初めて知った場所でもありました。
憧れ続けたこの島で、赤毛のアンゆかりの場所を巡れることが出来るのは、たとえ何月に行ったとしても幸せなことだと思います。
でも、これから行かれる方には5月よりもハイシーズンをおすすめします!
次回は7月の様子をご紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。